嵐活動休止と #大野くんの夏休み トレンド入りにみるファンの重要性〜SNSがファンの価値を高める時代〜

嵐活動休止と #大野くんの夏休み トレンド入りにみるファンの重要性〜SNSがファンの価値を高める時代〜
実家に飾ってある嵐5人のポスター
ファン

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2019年1月27日、国民的アイドルグループ「嵐」が2020年12月をもって活動を休止することが発表されました。この活動休止は嵐のリーダーである大野くんが「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」とメンバーに伝えたことに起因しています。「一人でもいなくなったら嵐じゃない」という想いから、大野くんは一度芸能界を離れ、他のメンバーは芸能活動を続けていくと考えられます。

私は「嵐にしやがれ」などの冠番組を頻繁に見ているくらいのライトファンではあるのですが、今回の活動休止を受けてとても悲しい気持ちになりました。私の母や周りでもショックを受けている人が多くいて、日本全国に同じような想いをしているファンが多くいるのではないでしょうか。

しかし、活動休止が発表された翌日にそんな気持ちを明るくしてくれる一つのハッシュタグがTwitterでトレンド入りし、大きな話題となりました。#大野くんの夏休み というハッシュタグです。

嵐のファンが起点となって生まれたこのハッシュタグにより、これまで悲しみの声が多かったなか、「まさに大野くんにぴったりなタグ」「大野くんの夏休みだと思って嵐が戻ってくるのを信じてる」など前向きに大野くんの帰りを待とうとするポジティブな声が聞こえてきました。

「夏休み」という言葉には、誰しもが学生の時に感じる「ワクワク感」と「いつか終わり新学期が始まる」というイメージがある、温かみのある言葉です。まさしく大野くんへの想いに溢れるファンが生み出した言葉です。

さらに、#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよ というハッシュタグも誕生し、ファンが嵐を支えていくという共通認識が広がっています。

私はこの #大野くんの夏休み #今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよ というハッシュタグを見て、嵐とファンの絆にとても感動しました。そして、それと同時に一連の嵐ファンの行動は、SNSが普及した現代においてファンの重要性が増し、その価値が高まっていることを指し示していると感じました。本記事では、そう考える理由について述べたいと思います。

ファンの価値が高まっていると考える理由

私がファンの価値が高まっていると考える理由は、SNSによってファンによる応援対象への支援が可能になったからです。嵐活動休止と#大野くんの夏休みと#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよのトレンド入りに関わるファンの行動から、その理由を紐解いていきます。

ファンによる応援対象の支援

SNSによってファンは自分の想いを気軽に発信することができるようになりました。そして、その想いがたくさん集まることで大きなムーブメントが生まれ、結果としてファンが応援対象の支援に繋がる事例が出てきています。

今回の #大野くんの夏休み の事例もその一つで、解散による悲しみに溢れる声を「前向きな気持ちで大野くんの帰りを待とう」という風に、悲しみから希望へと多くのファンの考え方を変えました。#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよ に関してはストレートに嵐を前向きに支える意思を表明するものです。

そして、こうしたファンの声はテレビなどのマスメディアでも放映され、SNSを使用しない人々にリーチし波及していきます。つまり、SNSによって「ファン→メディア→ファン」がという図式の情報伝達が成り立ち、大きなムーブメントが生まれるようになりました。

さらに、この拡大したファンの声は応援対象である嵐にまで届いています。櫻井くんは自身が出演する NEWS ZERO で、有働アナウンサーが代弁するファンからの質問にこう答えています。

有働「ファンの方からのメッセージ、『SNSのハッシュタグで”大野くんの夏休み”や”今日から嵐ファン全員で嵐5人を幸せにしてやるよ”と出ていますが、どう思いますか?ファンの思いは伝わっていますか?』」

櫻井「もちろん伝わってます!驚きました。ただ、一番気にしていたのは我々の決断がファンの皆さんにどう届くかというところで…。こんなに温かくファンの皆さん全員で嵐5人を幸せになんて、温かく見守ってもらっているなと。ありがたいです」

櫻井くんが述べるように、この2つのハッシュタグを見て嵐の5人はものすごく安心したのではないでしょうか。

このやり取りから分かることは「ファンの声が大勢の人々に拡大し、そのファンの声が嵐を支えている」という事実です。これはSNSによってファンの声や想いが可視化されるようになったことで起こった事象に他なりません。

#大野くんの夏休みと#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよ はまさしくファンが応援対象(嵐)を支援している好事例と言えます。

ファンがファンを育てる時代

#大野くんの夏休み と#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよ は嵐のファンだけに影響をもたらすものではありません。嵐のことを知っている人々や、嵐を好きになり始めたばかりの人々にも影響を与えるものです。

これらのハッシュタグはテレビやネットニュースで取り上げられていたので、多くの人が目にしたことかと思います。そして、上記で述べたファンの行動に共感し感動した私のような人々が多くいたのではないかと考えられます。このファンの声が多くの人々に届いていくことが、新しいファンの獲得とそのファンを育てていく上で重要です。

佐藤尚之氏の著書である「ファンベース」では、ファンを作る上で重要なことの一つに「ファンであることに自信を持ってもらう」ことが重要であると述べられています。

ファンは意外と自信がない。なので、他のファンのオーガニックな言葉に触れやすいようにして、自分が支持している「価値」に自信を持ってもらうことが必要だ。それは共感を高め、ファンからのオーガニックなオススメを起こりやすくする。

佐藤尚之(2018). ファンベース ── 支持され、愛され、長く売れ続けるために (ちくま新書)  P114 筑摩書房

今回のケースで言えば、ファンに自信を持ってもらうオーガニックな言葉が #大野くんの夏休み と#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよ になります。この二つのハッシュタグを見て「私も嵐を支えたい!」と考えた人も多くいるのではないでしょうか。

つまり、#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよの ように、ファンが発信した言葉によってまだ自信のないファンを後押しし、ファンを育てていくことができる時代になったと言えます。

ファンの貢献度が可視化される時代への期待

上記で #大野くんの夏休み と#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよ というファンの声が「嵐を支援し、嵐のファンを育てていることから、ファンの価値が高まっている」ということを述べてきました。

私はファンの価値が高まっているのであれば、その分ファンにも還元される時代がくるのではないかと考えています。すでに、アイドルだけでなく、他の音楽アーティスト、スポーツの世界でも影響力のあるファンは存在しており、多くのファンが彼らの声に耳を傾けています。

彼らの貢献度を可視化し、その貢献分が価値提供されるサービスを開発しようとする会社も実際に出てきています。mintエンタメコインといったサービスがそれに当たります。そうしたサービスの発展には期待せずにはいられません。

改めて、#大野くんの夏休み#今日から嵐ファン全員で嵐5人幸せにしてやるよ というハッシュタグの誕生は、嵐ファンの嵐への想いが存分に溢れた本当に素晴らしい行動だと思います。嵐ファンの方々には、これからも熱い想いで嵐を支え続けていただき、2020年12月まで笑顔いっぱいの嵐5人の姿をたくさん見ていきたいと思います。

参考文献

佐藤尚之(2018). ファンベース ── 支持され、愛され、長く売れ続けるために (ちくま新書)   筑摩書房

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